40歳独身の東横甚三郎です。
突然ですが、皆さんは風俗店に行ったことはありますか?
恥ずかしながら私は40歳になるまで一回も行ったことがありませんでした…。
しかし性欲の衰えを感じ始めた今、
「このまま風俗を体験しないまま老いてしまっていいのか…?」という思いから、
はじめて風俗に行くことを決意しました!
おじさんの初風俗の感想を知りたい人はいないかと思いますが、これから風俗へ行きたい男性や風俗初心者、ただの暇つぶしといった方々に向けて私の風俗体験を赤裸々に語らせていただきます。
初風俗は渋谷の老舗ファッションヘルス
とある日曜日。いよいよ初風俗へ出発。
今日の予定は風俗だけ。
朝起きてシャワーを浴び、念入りに体を洗う。
ヒゲ、眉毛の処理、爪切り、更には乳毛とギャランドゥーの処理までしてしまいました。
洗い立てのシャツにアイロンをかけ、スラックスを身に着けデートに行くかのような装い。
他人が見たら「何を勘違いしているんだ、キモ!」と思われるかもしれません。
ですが、もう中年の身。
劣化した体、薄くなりつつある頭。
素のままの自分で好印象を持たれると思うのは思い上がり。
これくらいの手入れをせずにどうして初対面の女性と肌を合わせることができるでしょうか?
せめて清潔にして相手に迷惑をかけないようにしたいという思いから、身だしなみを整えずにはいられませんでした……
【店舗の外観】怪しさ満点のピンクの館【まるで秘宝館】
日曜の渋谷の昼下がり。
いつも通りの人の群れ。
スクランブル交差点を渡り、道玄坂方面へ向かいます。
風俗店やラブホテルが集まる道玄坂周辺ですが、再開発の影響もあるためか、道一本違えばオシャレなカフェや飲食チェーン店が立ち並び、カップルの往来も多い。
そんな賑やかな街並みの中に、目的の箱ヘルはありました。
ピンクの外装に女体の絵がデカデカと描かれた外観はまさにいかがわしさの権化。
自分が中学生だったらそのオーラだけで近づくことが困難だったであろう異様さ。
熱海の秘宝館のようなノスタルジックな雰囲気を感じます。
真昼間から一人でこんな店舗に入るなんて、周りのカップルや若者がどう思うのだろうか?
一瞬そんな考えが頭をよぎりますが、こっちは40歳。いいおじさんなのです。
周囲が自分にそんなに興味を持っていないことなどわかっています。
心を無にしていざ入店。
内装もピンク。
あまりにもピンク。
もうこの空間は男のワンダーランド。
現世の悩みは忘れて性の発散で頭を埋めつくせというメッセージなのでしょうか?
長い歴史を誇るヘルスの気概を感じます。
スタッフ「いらっしゃいませ!」
受付に向かうと男性スタッフが挨拶をしてくれます。
短く整えられた髪。
ワイシャツとスラックス、革靴に身を包んでハキハキとした対応。
風俗店ということで迫力のある店員さんがいたらどうしようと心配していましたが、家電量販店にいても違和感ないくらい好印象でした。
水商売だからこそしっかりと対応することで利用客の不安を解消しようとしているのでしょうか。
受付カウンターにはコンビニのレジ横にあるコーヒーメニューのように在籍嬢の写真が並んでいます。
内装のドエロイ感じが、90年代のインターネットのエロサイトみたいで面白かったです。
嬢選びと支払いと
筆者「こんにちわ。予約していないんですが。」
スタッフ「はい。ご希望の女の子はいますか?こちらの子がすぐにご案内できます。」
筆者「いやー風俗店来るの初めてなので、上手い事リードしてくれる人がいいんですよねー」
とりあえずぶっちゃけて行くスタイル。
勝手がわからないときはプロに聞くのが一番。
レストランでワインを選ぶときと同じです。
変に通ぶらず、ソムリエの方に自分の要望を伝えて提案を受けるのが食事を楽しむ最良の方法らしい。
有名グルメ漫画で読んだから間違いない。
スタッフ「そうですねーRちゃんは責めるのが得意でリードしてくれますよ。40分くらいでご案内できます。」
との提案。写真を見るとギャルっぽくて気の強そうな感じ。No.4の張り紙がしてある。ふと見ると店舗の公式サイトで見たNo.1嬢Aの写真が目に入りました。
筆者「Aさんはどうですか?」
スタッフ「Aさんですと17時からのご案内になります。」
今13時すぎなのでなんと4時間待ち!No.1は伊達じゃないようです。
どうしようかと迷っていると後ろに新たなお客が並びだします。
この選択で今日の満足度が変わる……
写真だって当てになるかわからない……
どうする……?
これ以上優柔不断に考えている時間はない……ええい、ままよ!
筆者「ではRさんでお願いします。」
迷ったときはプロに従うのがベターなのだ。大丈夫。有名グルメ漫画の主人公がそう言っていました。
想像していたより混雑していて、だいぶ気まずかったので予約していけばよかったです……
予約券を貰って外出へ
嬢を選んだら料金は先払い。
事前にブックマークしておいた風俗ポータルサイトのクーポン画面を提示して割引を受けるのを忘れずに。
レジは自動レジで某コンビニのように客側に金銭投入口があるタイプのものでした。
スタッフ「店内で待ちますか?それとも外に出られますか?」
入室まで時間があるときは外出できるシステムがあるようです。
その店舗では名刺サイズのクリアケースに入った引換券を渡してくれました。
予約時間の10分前までに戻らないとキャンセル扱いになるとのこと。
無料案内所も初体験
店舗周辺を散策していると目に入ったのが「無料案内所」の看板。
無料案内所は利用者の要望をもとに無料で風俗店を紹介してくれる場所で、従業員が店舗に紹介するとバックマージンが入る仕組みになっているらしい。
赤、青、黄の三原色を使った仰々しい看板と、入口に垂れ下がったビニールの目隠しは風俗店よりむしろ怪しい雰囲気を感じさせます。
これまではいかがわしさと興味のなさで全く縁のなかった場所でしたが、今日はこれから初風俗に行く身。
試しに入って見る気がわいてきました。
案内所のワナ
中は8畳くらいでしょうか。
店舗検索用のPC数台と風俗店のビラ、そしてなぜか大きな自動販売機が設置してあります。
そんなに長時間くつろぐ場所とも思えないのに……
「こんにちわ」と声をかけると、50代後半くらいの白髪の男性が対応してくれました。
脂ぎった日焼けした男性で、いかにも業界歴が長いと言った感じです。
筆者「案内所を利用するのは初めてなんですが、どういう場所なんですか?」
スタッフ「ここは行政(注)
何千回と同じことを説明してきたのだろう。ガマの油売りのように息継ぎなしでとうとうと説明していく。
筆者「実は先ほどヘルスの〇〇店に行ったのですが」と言うと、
スタッフ「あぁ。行ってきたの?どんな子?写真と違ってたでしょ?太ってたでしょ?この辺のヘルスはねー全然かわいい子いないよ。みんなデリヘルに行っちゃうから」と即レス。
舌が回る回る。なぜこんなにもヘルスをこき下ろすのだろうか?
筆者「デリヘルのほうが可愛い子が多いんですか?」
スタッフ「あーそうだねーデリヘルのほうが数が多くて稼げるから、若くて可愛い子はデリヘル行っちゃって、そこで働けない子がヘルスにいるんだよ残念だったねー」
あんまりな言いよう。想像するにデリヘルのほうが料金も高くてバックマージンも多いから進めているのだろうか?
かといって他業種をけなすような発言をする人の紹介を信頼できるのだろうか?
10分くらい話したが、こちらが既に行く店が決まっている事を察したとたんに、スッと営業モードが終わる雰囲気。
紹介できない人間は接客の対象外になったようだ。
そっぽ向かれて生返事されるようになったので退散することに。
自分がこれから向かう店舗をこき下ろされてテンションがかなり下がってしまいました……。
無料案内所に冷やかしに行ってはいけない。
無料相談所に行くまでは気にならなかったのに、急に不安を感じて鼓動がはやくなりました・・・
待合室の様子~風俗ってどんな人が利用しているの?~
無料案内所でテンションを下げられた40歳。
でも大丈夫!テンションが下がるというのは、どこかで風俗に期待を抱きすぎていたということ。
最初から期待していなければガッカリすることもテンションが下がることもない。
今日の目標は最低限発射できればよし。
社会人経験で得たモチベーションコントロール術を駆使して自分自身の期待値をコントロール!
気を取り直し予約していた店舗へ向かいました。
待合室の内装
受付で予約券を渡すと待合室に案内されます。
待合室とは予約の時間まで待機する場所で、男性が臨戦態勢を整える場所のこと。
なんとなくリングに向かう前のボクサーの楽屋ようなイメージを抱くのは自分だけでしょうか。
待合室に入ると6畳ほどの手狭なスペースに簡易的なソファーが用意され、ティッシュ、爪切り、灰皿、消毒用アルコールが数組用意されています。
壁には利用の注意事項と「盗撮録音は禁止」の張り紙。
また、本棚には漫画や雑誌が用意されていて「古代中国の戦国時代を描いたヒット作」や「主人公が借金を抱えて闇の賭博に挑む漫画」が揃っていました。
扉がついているわけではなく、入口には暖簾が掛かっていて、順番になると従業員さんが呼びに来る仕組み。
トイレに行きたい人はここで言っておくと案内されるようです。
年季の入った建物だがホコリっぽさやジメッとした感じはなく、清掃は行き届いているように思えます。
嬢の体調にも関わるので衛生管理は大切なのでしょう。
待合室の人々
待合室の先客は2名。
40代くらいのスーツを着たサラリーマン風の男性と、20代のスウェットを着た男性。
前者は日曜の昼間なのに出勤して、風俗店に来ているのだろうか?
休日出勤もさることながら、仕事の合間に風俗来てどうやって切り替えるのだろうか?
自分にはできそうもない。
後者の男性はなぜかめちゃくちゃ震えている。傍目でわかるほどに指先が痙攣していて目線が左右に流れ、やたらと水やフリスクらしきものを飲んでいる。
そんなあからさまに体調が悪そうなのに風俗に来ている場合なのか?
そしてそんな様子の客を受け入れて大丈夫なのか?
常連で問題行動がないからなのか?
考えたらきりがないがとても詮索することはできません。
待合室の雰囲気は独特。意外と若い人も利用してるんだなと思いました。
風俗嬢との対面~はたしてパネマジはあるのか~
待合室で独特な緊張感を味わいつつ過ごしていると、いよいよ自分の出番に!
待合室を出ると早口で禁止事項を説明され、靴をスリッパに履き替えてプレイルームへ案内されます。
通路幅1.5mほどの廊下を3mほど進んだところでいよいよ嬢とご対面!
この瞬間がある意味最もスリリングな瞬間かもしれない。
これからの時間の満足度はこの嬢に委ねられているわけで……
写真と大きく違っていたら?
生理的に受け付けなかったら?
やる気がなかったら?
自分で選んだ店、女性、自分の判断が正しかったのか、その答え合わせの瞬間。
下手すれば終わりの始まりになるかもしれない……
ドックン・・・
無料案内所の男性スタッフの言葉が脳裏をよぎる……
ドックン・・・
3mしかない廊下のはずなのに途方もない長さに感じる……
ドックン・・・
対面した印象としては…………………全然アリ!
目は二重で大き目、愛嬌があるタイプではないが整った顔をしている。
身長160cmくらいで洋ナシ体型。
胸はそんなに大きくないけど女性らしい体型をしている。クラスの5番目くらいのイメージ。
年齢表記は27歳だったので30歳オーバーを覚悟していたが、意外と表記年齢と差がないのかもしれない。首元の皮膚に若さを感じる。
写真と実際の印象の差は、顔はあんまり違和感ないけど体型に関してはやってんなという感じ。
公式サイトの写真ではグラドル並みに細いウエストになっていたのだが、流石にそんなことはありませんでした。
なんだろう。写真撮影のときは蜃気楼による光の屈折で歪んで写ったのかな?
風俗店の公式サイトには夢が詰まっているんだなと実感しました。
筆者「どうも~こんにちわ~」
客と嬢とはいえ初対面。とりあえず笑顔で挨拶しとけばなんとかなる精神で先手挨拶。
嬢「こんにちわーこちらへどうぞー」
下着の上からシュミーズを着た嬢が扉を開けてプレイルームへ案内してくれました。
この記事を書くために20年ぶりに「シュミーズ」という言葉を使いました。
プレイルームの様子
プレイルームの中に入るととりあえず薄暗い。
非常灯くらいの光量と、シャワールームの明かりで何とか見える感じ。
有線からは大きめの音楽が流れていました。
部屋は4畳半くらい。セミダブルくらいの大きさの簡易ベッドにタオルが敷かれていて枕元にはティッシュが。
大人2人がやっと入れるくらいのシャワールームと、同じくらいの広さの脱衣スペースがあり、壁際の棚には大量のタオルが積み上げられていました。
正に「いたす為の施設」といった合理性があり、「ここでプレイが始まるのか……」とかなり部屋内を観察してしまいました。
雑談からシャワー~初対面の女性と密室で近距離~
嬢「風俗は結構来る?」
筆者「いや、実は今回が初めてで~リードしてくれる人がいいって言ったらRさんをおススメされて~」
のようなとりとめのない話をしていきました。
しかし、まぁ~何を話していいかわからなかったですね。プライベートなことは聞けないし、仕事関係の話も膨らまないし…
なんだろう。爽やかに褒めまくるのが正解だったのかもしれない?
「待合室混んでた?」と外の情報を知りたがっていた様子が垣間見えたのが印象的でした。
基本部屋内で待機している様子なので、どれぐらい混んでいるのか、稼げるのか、客からの情報で判断しようとしているのかもしれません。
初っぱなで初心者カミングアウトしたので、おとなしく嬢の誘導に従っていきます。
貴重品は専用のプラスチックの箱にまとめて入れ、脱衣してシャワーへ。
大人二人がぎりぎり入れるくらいのスペースでシャワーを浴びます。
おわん型おっぱいが近くに。裸の女性が近くにいるのが久しぶりだったので新鮮な感じ。
わずか1万円でこの非日常感。風俗ってすごくないですか!?
シャワールームではまずは歯磨き。
軽く歯を磨いた後そのままシャワールームへ吐き出します。
続いてイソジンうがい。
これも同様に吐き出すのですが、そこは狭いシャワールーム。
壁に吐きかけるのも行儀悪い感じがしたので、下を向いてそのまま垂らす感じに。
体をイソジンの川が流れていくのが慣れません。
シャワールームでも嬢の体触ったりしても良かったんだろうけど、なんだろう。
来る前に期待値下げすぎてマグロモードになってしまったのか自分から動く気になれず。
達観するのも考え物ですね……。
次はシャワールームでイチャイチャするのが目標です。
嬢の洗体を待つ間の手持無沙汰感
シャワーを浴び終わったら「先にベッドで待ってて~」ということで、体を拭いてベッドで横になります。
嬢が自分の体を洗い終わるまで待機する恰好。
この時間が意外と長い。何といっても手持無沙汰なのです。
裸で仰向けになっておくのも気恥ずかしい気がして思わず体育座りをしてしまいました。
シャワーから出てきた嬢に、「寝ててよかったのに」と言われたがあいまいに笑うことしかできませんでした。
最適解は腰にタオルを巻いて横になることだったかもしれない。
誰か正解を教えてください。
人って心細くなるといくつになっても体育座りしてしまうんですね。
ヘルスプレイ開始
嬢がシャワーから出てきて、いよいよプレイスタート。
今日の私のスタンスは受け身。
最低限射精できればいいというモチベーションで、特に自分から手マンやクンニしたいと思えませんでした。
そもそもテクニックに自信もないし、相手も仕事でやってるわけだからこっちが責めても喜ぶとも思えない。
なんならウザいと思われるんじゃないかと思っていたので
心の底からマグロになっていたと思います。
軽く触れる程度(時間にして1秒もないくらい)のキスをして、乳首舐めしつつの手コキ。
正直乳首で感じない体質の自分にとっては感動が薄い…
「乳首感じる人?」
「いや~感じないんだよね~逆に感じる人いるの?」
「人による~」
みたいな会話を交えつつゆっくりと下に移動して生フェラに移行していきます。
先端からカリ首を経由して根元まで温かい口内に包み込まれていく……
息子が暖かくなるだけで幸福感を感じる。
こればかりはオナニーでは味わえない感触。
温泉に入ると気持ちいいのと似ているのかもしれません。
もしかすると息子だけ40度位のお湯の中に入れるだけでも気持ちいいのかも?
フェラ好きの私としては性感が高まってきて、「あー気持ちいーもう結構キテるかも~」と口にしていました。
ローション手コキと義務手マン
乳首舐めとフェラを行ったり来たりするうちに、嬢から「ローション使っていい?」と提案。
ローション手コキに移行したいようだったので、快諾すると息子にローションを垂らしてガシガシしごいてくる。手の動きが速い。
「ぬちっぬちっ」とローションと手の摩擦の音が聞こえてくる。
そろそろ本格的に射精へ向かうつもりのようです。
快楽に身を任せてフィニッシュ……と思いきやここで誤算がありました。
激しく手コキしていくうちに何となく刺激に慣れてきてしまい、射精感が薄れていってしまったのです。
フェザータッチされているときはすぐイキそうだったのに、擦られすぎて息子の感覚が半ばマヒしたようになってしまっていました。
手コキは続くが射精する感じがしない。なんならちょっと硬度が下がってきている気もする。
「これは…イケるのか……?」
そう考えると余計に射精から遠ざかる気がする。
「こっち触って」とうながされ嬢のアソコに手を誘導されるが全く興が乗らず。
触ってみたものの「カサッ」と効果音がしそうなほどの乾き具合。
全く濡れてないアソコを触ることほど虚しいことはありません。
嬢の「あん、アン」という声が200%演技なのが指先の感触から伝わってきます。
ここまできてイケないなんてことは避けたい…!
嬢の焦りと発射協力
「イキそう?」と聞く嬢の声に焦りが感じられます。
こっちはプレイ開始からの経過時間がわからなかったが、嬢の雰囲気から察するにそろそろ時間が迫っているようでした。
発射させたい嬢。発射したい私。2人の利害は一致しています。
ここに至りマグロモードをやめて自分も射精すべく息子に意識を集中していく…
なんなら軽く痛みを感じるくらいの手コキの末
無・事・発・射!!
射精は共同作業だったんですね…(悟り)
発射後に気づいたけど基本プレイである素股してもらえませんでした…
プレイ後のシャワーと雑談
射精後は軽くティッシュで拭いてからまた2人でシャワーへ。
汗を流しながら2度目のイソジンタイム。
最初と同じように先に部屋へ戻って服を着て待っていると嬢も合流して雑談タイムに。
筆者「いやー部屋暑いね」
嬢「ホント暑い。お茶飲んでいい?」
なんとなくホッとしたのを覚えています。息子を激しくシバかれていたときと違って対人のコミュニケーションに戻った感覚。
ベッドの下からお茶の入ったペットボトルを出して飲む嬢。
ベッドの下は嬢の荷物置き場になっているらしい。
プレイで動いたのとシャワーの熱気とで実際かなり部屋は蒸し暑くなっていました。
4畳ほどの狭く、窓のない部屋。
ここで休憩する間もなく次々くる男性客を接客していくとは中々過酷な仕事ではないだろうか?
聞くと、今日の出勤時間は9時~23時とのこと。凄まじい労働環境だが嬢に言わせると「慣れると普通だよ」とのこと。なんとタフなことか。
私も長年接客業に従事してきたので、世間が休日のときに長時間労働するストレスには覚えがあり、頑張って働く嬢に共感しリスペクトを感じてしまいました。
思わずチップを払ってしまう風俗初心者
時間が迫り、身だしなみを整えて部屋を出る準備。
去り際、嬢の頑張りに共感を覚えた私はチップを渡すことにしました。
1,000円と少額ですが、何かの足しにしてほしいと思ったからでした。
筆者「これ、少ないけどチップです」
と、飾り気のない言葉でお札を差し出すと、嬢は「え?ホントにいいの?」と驚いて、何度かお礼を言っていました。
ディープキスや素股をしない手抜きサービスした客がチップを渡してくるというのは意味不明だったのかもしれません。
対面して初めて素に近いリアクションをしたように感じました。
店を出るとまだ時間は午後3時。
いつも通りの渋谷のはずですが、乾燥した肌に感じる空気とイソジンの残り香は異世界の空気をまとっているようで、道行く人々と違う次元に迷い込んでしまった感覚を覚えました。
渋谷の街を歩きながら思いを馳せます。
「どうしてチップを1,000円も渡したのだろう?」
薄給の身としては一日ぶんの食費に相当する金額です。
動機が接客業経験者としての共感だけならばあらゆる飲食、小売店でもチップをばらまく道理になるはず。
しかしながら私は今までそういった店舗でチップを払ったことはなかったのです。
突き詰めて考えると、その行動の理由は女性の前でカッコつけたいという心理が作用した自己満足だったように思えます。
いわば精神的オナニー。
ひねくれた感情で自分が気持ちよくなっていただけ。
「自分は風俗嬢に期待しない」「金銭を払ってサービスを受ける関係」と理屈で割り切った風を装っていたくせに、やってることは逆。
不惑をむかえてもこの幼稚な行動。まだまだ自分には人生経験が足りないようです…。
ここで一句
風俗は 嬢とふたりで いたすもの
払ったチップは 心のデトックス(字余り)