『ホスト』と聞いて、あなたはどんなイメージを持つだろうか?
恐らく「イケメン」「話が上手い」のようなプラスイメージがある一方、「クズ」「女たらし」「チャラい」みたいなマイナスイメージを持つひとも多いのではないだろうか。
私自身も、ホストに通うまでは
「ホストって女の子を泣かせてお金を巻き上げてるんだろうな」
「なんで高いお金を払ってまでわざわざ通うんだろう。クラブだったらお金を払うどころか奢ってもらえるのに…」
と、不思議に思っていた。
ところがホストに通い始めて、その考えがガラッと変わった。
彼らは”接客のプロ”である。
\前回のあんコラムはこちら/
ホス狂が語るホストのすごさ
ホストは女の子が欲しい言葉や行動を惜しみなく与えてくれる。
飲みたいときには飲み友に、友人がいなくて寂しいには気軽な話し相手に、異性にドキドキしたいときには擬似彼氏に。
良い意味での”都合の良い存在”として、自分の願望を叶えてくれる。
ホストに通う女の子はお金を払うことによって、自分の望む世界で生きることが出来るのだ。
心の弱い部分を、金銭によってカバーするといった具合である。
当然、その世界は心地いい。
お金を払えば、永遠に続く夢を見ることが出来るのだ。
無論、それを現実だと錯覚してしまう女の子も多い。
そこで現実とのギャップに気づいて歌舞伎町を離れる女の子もいるが、ズルズルと居続けてしまう女の子の方が多いだろう。
人間はラクなほうに流される生き物である。
ホス狂あるある:普通の男性がつまらない
そういったホストが作り出す甘い世界を見続けると、女性はどうなってしまうのか。
「現実世界の男性が魅力的に見えなくなる」のだ。
正直、普通の人間ってつまらなくないですか?
数奇な人生を歩んでないし、なにをとっても「普通」だし、将来の夢や目標のために輝いてない。
ただなんとなく生きて、ただなんとなく就職して、ただなんとなく暇つぶしして生きている。
デートしても女の子が気を遣って話題を振らないといけないし、自分の話ばかり気持ち良さそうに話して、こちらの表情も読めない。
率先してデートのお店を調べてくれたり、女の子がヒールで歩く速度に合わせて歩いてはくれない。
面白くない話やオチのない話にも相槌を打ちながら嫌な顔せず最後まで聞くことができない。
なんなら「で?」とオチを要求する。
初対面でズケズケと年齢や職業を聞いてくるデリカシーのなさ。
自分の容姿を棚に上げて相手の容姿について言及したり、反応に困るような下ネタを平気で口に出す悪意のないセクハラ。
日本男性は特に、下駄を履かされることに慣れすぎて、女性の扱いが上手い男性が少ないように思う。
もちろん上手く扱える男性もいるが、そういう男性は早々に魅力的な彼女を作って結婚してしまう。
そういった社会で生きてきてからホストに出会うと、まるで砂漠の中にあるオアシスのようだと思ってしまうのもむりはない。
ホストは多種多様なお客さんに対応できる存在になるべく、お店で接客のいろはを学ぶ。
容姿や服装、清潔感などの見た目はもちろん、エスコートできるような知識をつける。
女の子の機嫌をコントロールできるよう、常に上手く顔色を伺う。
そう、ホストは誰かにとって常に”魅力的な男性像”を演じ続けられる。
彼らはそれを息を吸うように自然に行う。
どうして海外にはホストクラブがないのか?
実はアメリカ・ヨーロッパ圏にはホストクラブが存在しない。
なぜならば、需要がないからである。
海外では男性が女性をエスコートしたり、相手に失礼になる発言をしないのが当たり前だからだ。
韓国アイドルのような文化がある国では、ボーイズバーのようなものは存在するらしいが、「ホストクラブ」があるのは日本だけと言っても過言ではないかもしれない。
お金を払わなくても当たり前に享受できることを、日本では享受できないからお金を払ってサービスとして受ける。
もちろん、海外にも女性の扱いが下手な人間は存在すると思うが、こうしてホストクラブという文化が発展するほどではない。
ホストクラブという文化が発展する=日本男性の女性の扱いが上手くないことの証明だろう。
少しでも世の女性に好感が持たれたいのならば、まずは自分の態度や会話スキルを見直すところから始めてほしい。
\女性に好かれる会話術はココ/
ホストからは下心を感じない
ホストが魅力的な理由として後もう1つ理由をあげるとすれば、“性的搾取されているという感覚がない”というところに尽きる。
生物上仕方ないことかもしれないが、男性は女性を「性的対象」として扱う。
男性が女性に優しくするとき、それは純粋な善意ではなく、下心ありきである場合が多い。
女性は過敏にその下心を感じ取り、ストレスに感じるのだ。
ホストはお金を介して会う分、性的な下心を感じずに接することが出来る。
一般男性はセックス目当てだが、ホストは金目当て。
これは女性にとって、とてもラクなのだ。
普通の恋愛でも下心があからさまに見えるような男性より、一見して無害そうで性欲などなく見える男性がモテるのはそういった原理だと思う。
実際の性欲の強さではなく、自分に対して性的搾取を行わない存在であるという安心を得られるだけで、女性にとってかなり魅力的である。
「結局セックス目当てかい」と思うと、熱も一気に冷めますからね
一般社会へのリハビリ
ホストが男性の基準となってしまうと、一般男性がつまらなくなってしまう。
もちろんホストは仕事としてやっている以上、長けている部分は多い。
上に書いたような女性の接し方だけではなく、まるで運命の出会いであるかのような演出だったり、刺激を感じるような経験を与えてくれる。
それを考慮しないとしても、ホストクラブを通して、自分が女性として無意識に我慢してきたことがありありと認識できるようになり、一般男性と関わることが億劫になってしまった。
お金を払って快適さを買うことに慣れてしまった末路である。
一般社会へのリハビリは長い道のりになりそうだ。
そう言って彼女はホスクラへと消えていったのであった…
これ怖い話?
世にも奇妙なホス狂あるある
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